敬老の日に考えたい「その人らしい暮らし」
~いつまでも、その人らしく。今を大切にする暮らし~
9月の第3月曜日は「敬老の日」です。
敬老の日というと、家族で食事をしたり、プレゼントを贈ったり、
おじいちゃん、おばあちゃんに「いつもありがとう」と伝えたりする日を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、敬老の日は単に「高齢者をお祝いする日」ではありません。
これまで長い年月を生き、私たちの社会や家庭を支えてきた方々に敬意を表し、
これからの暮らしについて考える日でもあります。

敬老の日の由来
敬老の日は、もともと兵庫県のある地域で行われていた「老人を大切にし、知恵を借りて村づくりをしよう」という趣旨の行事が全国に広がったことが、その始まりの一つとされています。
その後、敬老の日は国民の祝日となり、現在は9月の第3月曜日に定められています。
長い人生を歩んできた高齢者を敬い、長寿を祝う日として、私たちの暮らしの中に定着しています。
先人を敬うということ
「敬う」と聞くと、何か特別なことをしなければならないように感じるかもしれません。
けれども、本当に大切なのは、その人がこれまで歩んできた人生に関心を持ち、
一人の人として大切にすることではないでしょうか。
例えば、
- 若い頃はどんな仕事をしていたのか
- どんな場所で暮らしていたのか
- どんなことを大切にしてきたのか
- どんなことが好きなのか
そんな話に耳を傾けるだけでも、その人の人生を知るきっかけになります。
高齢になったからといって、「してもらうだけの人」になるわけではありません。
長い人生の中で培ってきた知識や経験、得意なこと、役割があります。
それらを大切にすることも、「先人を敬う」ということの一つだと私たちは考えています。
わたしたちができること
グループホームで私たちが大切にしているのは、
「その人らしい暮らし」を続けていただくことです。
例えば、料理が得意な方には一緒に食事づくりをしていただく。
花が好きな方には庭の花の手入れをお願いする。
昔の写真を見ながら、その頃の思い出を聞かせていただく。
散歩が好きな方とは、季節を感じながら近所を歩く。
こうした何気ない日常の中に、その人らしさがあります。
認知症があっても、できることや好きなこと、これまで大切にしてきたことがなくなるわけではありません。
私たちは「できなくなったこと」だけを見るのではなく、
「今できること」「まだできること」「これからも続けたいこと」を見つけていきたいと考えています。
敬老の日をきっかけに、ご家族もぜひ「お父さんは昔、どんな仕事をしていたの?」
「お母さんは若い頃、何が好きだった?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
何気ない会話の中から、その人の知らなかった一面や、これからの暮らしにつながる大切なヒントが見つかるかもしれません。
長く生きてきたことを尊ぶだけではなく、これからの一日一日を、その人らしく過ごしていただく。
私たちは、それこそが「敬老の日」に考えたい大切なことの一つだと思っています。
これからも一人ひとりの人生に耳を傾け、
「その人らしさ」を大切にした暮らしを、一緒につくっていきます。



